銀杏のにおい成分で臭いのはこれ!知って面白いイチョウの雑学

秋のこと

すっきりした秋晴れの日、イチョウが綺麗に色付いているのを見ていると、あぁ、秋だなぁ…と感じますね。そして、黄色い葉が落ちた後も風情があって…、あれ、でも、何か臭いっ!?
そう、イチョウの実である銀杏は、料理にも使われて食材にもなりますが、とにかくクサい!
実際、拾った経験がある方は、あの匂いを思い出してしまうかもしれませんね。拾わなくても、道に潰された銀杏が残っていると、それだけでも、すごい匂いが…!
一体、あの匂いは何なのでしょう。少し気になりますよね。

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銀杏の臭いが臭い理由は?


銀杏が何故臭いのか。

それは、食べられないようにするためです。

…いや、食べていますけど…、とツッコミたくなりますが、
要するに、自然界で全滅しないように身を守る為、なのです。

銀杏は、実はタンパク質やビタミンが含まれた栄養価の高い実です。
他の動物たちに狙われやすいというわけですね。
それらを近付けないように、あの臭いを発しているのです。

銀杏の匂い成分は、酪酸とヘプタン酸(エナント酸)という2種類の物質の影響です。
ちなみに、酪酸はチーズやバターなどの発酵食品にも含まれているもので、
例えると「足の裏の匂い」、ヘプタン酸は、「腐敗臭」だそうです。

足の裏の匂いと腐敗臭を掛け合わせた匂いが銀杏…。
かなり強烈だということがわかりますね…。

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イチョウの木は臭くない木もある!銀杏のオスメス見分け方


ところで、イチョウの木は全ての木に銀杏がなるわけではないので、
臭くない木もあります。

イチョウには雄株と雌株があり、雄株には銀杏はならないので臭くないんです
その為、街路樹などは雄株で揃えられている…なんていう話もありますが…。

実は、イチョウの木のオスメスの見分け方は、
科学的には未だによくわからない、というのが現実のようです。

先程、雄株には銀杏はならないという説を申し上げましたが、
「雄株に出来る銀杏は二面で、雌株に出来るのは三面」という話もあるので、
これもどこまでが本当かはわからない…。

まだまだ研究の余地があるようです。

銀杏のにおい成分で臭いのはこれ!知って面白いイチョウの雑学~まとめ~


銀杏の匂いは、栄養価が高い実を外敵から守るため、でした。

炊き込みご飯や茶わん蒸しなどに銀杏は使われていますが、
ただ美味しいだけではなく、栄養もあったのですね。

ただし、調理前の銀杏に触ったり、踏んだりしたら、
いくら美味しい銀杏だと言っても、とても耐えられない臭いに悩まされることになります。

出来るだけ、不用意に触らないように気を付けましょう。
もし触ってしまったら、すぐ水で洗い流してくださいね。
それでも匂いが取れなければ、重曹を使うといいそうです。

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